18世紀生まれの錬金術士。


本名はGrad Fahrenheitグラート ファーレンハイト
錬金術を極めるため各国を渡り歩きながら実験を重ねていたがすべて失敗に終わる。その後、ネオ宇都宮に拠点を移し世を覆す科学技術を追求するべくF/Aインダストリーズを設立した。

近代化以前から生き続けているものの、元々の生体組織は老化や感染症でほとんどが損傷。義手や義足、からくり、移植技術などで体を補ってきたが、現在では放射性熱源と電気転換器を動力源とする装置でその機能を担っている。パーツ交換や長寿の影響か思考や言動がどこか奇妙で、突拍子もない行動やおかしな発明で周囲を巻き込むことが多い。先進的な技術や材料、工業製品に目がない一方で、草木や花、河川など自然を愛する一面も持つ。

好きなものは焼きそば、嫌いなものはカタツムリ。

ろこ

F/A インダストリーズ従業員。年齢は不詳
かつてアイスクリーム屋で働いていたが、上司のパワハラに耐えかね鉄拳制裁を与えて店を飛び出す。知人のツテで同じビルに拠点を置く田川ハイドロリクスへ転職するはずだったが、面接時にフロアの異なるF/Aインダストリーズに迷い込んでしまった。当初より従業員を雇う予定はなかったが代表の素性を見て興味を示したことで雇われることになった。普段は看板娘として商品モデルや広報活動を行っているが現場にも駆り出されることが多く、たびたび代表が巻き起こす騒動に付き合わされている。その影響で最近では肉体的にも精神的にもタフになりつつある。一緒に働く後輩が欲しいと思いつつも社の内情や財務状況を知っているため半ばあきらめ気味。

名前の由来は、親しい知人の間で「ペロリスト」と呼ばれていたことから。初めは愛称として呼ばれていたが後に自ら名乗るようになった。
好きなものはゆるい雰囲気やもこもこしたもの、嫌いなものはお局ポジションの女。夢は人々に「お姉ちゃん」と慕われる存在になること。

F/Aエフ・エーインダストリーズ 

代表が未来の技術を追求するべく立ち上げた組織。グラウンドゼロ今泉ビル6階に本社営業所・研究開発センターを構えている。
オーバーテクノロジーを目標に掲げ、奇抜な発明やアイデアを各所に売り込んでいるが目立った成果を出せておらず経営が傾くこともしばしば。しかし、依頼された仕事を断ることはなく、時には納品のために国境や銀河をも超えることもある。

後述の爆発事故で無一文になるも、近隣の企業のために事務服を作り始めたところクオリティの高さが評価され主要な収益源になった。いつかは名だたる重工業を凌駕し、モータースポーツにも挑み、広大な社屋と隣接した博物館を建設するという野望を抱いている。

ラウンドゼロ 今泉イマイズミ

テクノロジカル栃木の中央に位置する都市、ネオ宇都宮にあるオフィスビル。
各階には航空会社や相撲部屋の一門、油圧機器メーカーなど業種の異なる者たちが入居している。1階が喫茶と名ばかりの中華料理店となっており昼休みの時間帯には入居者たちで賑わう。

入居者たちがフロアを工場や研究所、土俵へ改装したり、屋上に近接防御火器を設置したりとやりたい放題だが、オーナーや管理会社が非常に寛容なため、特に問題視されることもなく見過ごされている。

元々「グランド今泉」として運営されていたが、ある日突然の爆発で大きなクレーターを残し消滅した。幸いケガ人や犠牲者はおらず、その後「グラウンドゼロ今泉」という名で再建された。爆発は6階で行われていた科学実験が原因という噂もあるが真相は未だに不明。

入居者は再建前と同じ顔ぶれだが、5階だけは常に空きが目立つ。「4階からの衝撃がひどい」「6階から不穏な空気が漂う」「屋上でガトリング砲が度々発射される」などといった理由で入居者がすぐに去ってしまう状態が続いている。